エイプリルフールにちなみ、多摩動物公園の昆虫園では2009年4月1日(水)と2日(木)、「だまし」名人の昆虫にスポットライトをあて、ご紹介します。
人間界ではこの日は人をだましても大目に見られますが、動物界では年がら年中だましている動物、だまさなければ生きていけない動物がたくさんいます。
ノウサギやライチョウなど、季節によって体色を変え、まわりの景色に溶けこんで目立たないようにするのも、じょうずな「だまし」のテクニックです。
弱い動物だけがだますわけではなく、強い動物であっても、えさを捕るために体色や形を変化させたものがいます。たとえば、トラはライオンにくらべて派手な模様をしていますが、密林の中では目立たなくなるといわれています。
昆虫は種類が多いこともあり、さまざまな「だまし」名人が知られています。ナナフシやアゲハチョウの幼虫、オオゴマダラの蛹など、展示に出演するだましの名人は、さまざまな「擬態」(=だまし)を見せてくれます。
ときにウソをつくのも面白いものですが、今年のエイプリルフールは多摩動物公園昆虫園で、たくみな「だまし」名人にだまされてみてはいかがでしょう。
〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 牧村さよ子〕
(2009年03月27日)
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