ニュース
猛獣脱出対策訓練を実施します──2007/02/16

 泣く子もだまる猛獣脱出対策訓練(通称:モータイ)。上野動物園と多摩動物公園で毎年交互におこなっているこの訓練は、着ぐるみの動物が脱出するなど、まったりとした雰囲気を感じとる方々もいらっしゃいますが、緊急時に備えるための非常に重要な訓練です。

 実施日時は、2007年2月27日(火)午後1時30分から2時15分。小雨決行。訓練のシナリオは、オランウータンの脱出から始まります。

 突風により放飼場に木が倒れかかったため、オランウータン(着ぐるみ)1頭が脱出。収容を試みた職員1名がオランウータンにとらえられてしまう。園長による非常配備態勢指令、対策本部設置、来園者の避難誘導、脱出個体の捕獲作業。シフゾウ広場にオランウータンを追い込む中で、とらえられた職員は脱出。だが、救出にあたった捕獲隊員が負傷。救急車の出動要請、負傷者の救出後、オランウータンに麻酔銃(本物ではありません)を発射し、捕獲!──という筋書きです。

 緊急時の連絡網、各種設備の状態や取扱方法の確認、作業の流れ等、チェックポイントは多岐にわたります。

 1980年にはライオン脱出を想定し、本物のヤギを使って訓練を実施しました。1982年以降はずっと着ぐるみです。

・東京ズーネットBBの動画「多摩動物公園の猛獣脱出対策訓練」(2005年)

・同、動画「猛獣脱出対策訓練」(上野動物園、2004年)

・同、動画「猛獣脱出対策訓練2006」(上野動物園、2006年)


写真は2005年の訓練風景。ライオンが脱出!

(2007年2月16日)



ページトップへ