多摩動物公園で飼育していたレッサーパンダの「カソン」(オス)が死亡しました。
名 前 カソン(Ke Song)
性 別 オス
年 齢 8歳
生年月日 2017年6月11日 台北市立動物園(台湾)生まれ
来 園 日 2024年4月19日
死 亡 日 2025年10月2日
死 因 膿胸

レッサーパンダ「カソン」(撮影日:2025年8月27日)
経緯
レッサーパンダ「カソン」は2025年9月12日、やや元気がなく、ふだんよりも頻繁に床にうつ伏せているようすが見られたため、消化機能の低下を疑い、9月13日から投薬をおこない、展示を中止して経過をみていました。
荒い呼吸などの症状が投薬によっては改善しないため、9月15日に麻酔をかけて検査を試みましたが、検査中に呼吸が不安定となったため、すみやかに覚醒させました。検査結果からは確定的な診断が難しく、カソンが努力性呼吸を続けていることから、園内の動物病院に入院させ、利尿薬や抗生物質、強心薬等の投与による治療を始めました。
9月22日までに呼吸や活動量が改善しているようすでしたが、23日以降は食欲が低下し、ふたたび活力も低下してきたため、9月28日に再度、麻酔下で超音波検査やエックス線検査、血液検査などをおこないました。エックス線検査では右胸腔内に膿のようなものが溜まっている画像が得られ、胸腔内の細菌感染の疑いを強め、新たな抗生物質を追加して治療を続けてきましたが、10月2日の朝、獣医師が死亡を確認しました。
多摩動物公園での飼育状況(2025年10月3日現在)
6頭(オス2、メス4)※今回死亡した「カソン」は含みません。
国内の飼育状況(2024年12月31日現在)
61園館 233頭(オス103、メス130)※シセンレッサーパンダのみ
資料:2024年レッサーパンダ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】
(2025年10月03日)