動物園サポーター資金を活用してウマのあばら骨を購入し、チーターやサーバル、ライオンに与えていることは、2005年3月25日と4月8日のニュースでお伝えしました。
・ニュース「
馬のあばら骨を食べるチーターたち」
・ニュース「
渡り木にのぼるサーバル」
このたび、同じくサポーター資金で「浮き」を3個購入し、2個をライオン、1個をチーターに与えてみました(浮きといっても、直径20センチほどもある、プラスチック製のボール状の浮きです)。
ライオンの放飼場に浮きを1個投げ入れると、すぐに若い個体が寄ってきて、持ち去ってしまいました。そこで、もう1個は放飼場監視室の前にある池に浮かべてみました。すると、ときどき池の岸までやって来て、手を伸ばして取ろうとしたり、浮きに対して威嚇したりしていました。
ところが3日目のこと、肝心の浮きが見あたりません。いつのまにか水面から拾い上げたようです。放飼場の中を探すと、1頭が口にくわえていました。やがてこの個体は、浮きを楽しそうにガジガジと……。
浮きの運命は……右の写真をごらんください。穴だらけになっています。ライオンのパワーを思い知らされました! ライオンがいたずらした浮きは、ライオン園の外に吊るして展示しています(チーター舎の前付近)。
一方、チーターは相手が動かないとつまらないらしく、浮きのようすをちょっと見に来ただけで、あとは興味がわかないようす。しかたがないので、浮きを投げ入れてやると、若いチーターは追いかけて走りまわっていましたが、それも2~3回で飽きてしまいました。3日めともなると、浮きを投げ入れてやっても追いかけようとさえしません。
ライオンが予想に反して浮きをボロボロにし、期待していたチーターはまったく興味を示さず。なかなか思い通りにいかないものです。
〔多摩動物公園飼育課 大橋さやか〕
※動物園サポーター資金については下記をごらんください。
多摩動物公園の動物園サポーター制度
上野動物園の動物園サポーター制度
(2005年6月3日)