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モルモット舎のカイウサギ
 └─2013/12/27

 多摩動物公園モルモット舎には2頭のメスのカイウサギがいます。ネザーランドドワーフという品種のカイウサギで、ピーター・ラビットのモデルといわれています。

 毛色が茶色のほうが「オカカ」、黒色で鼻の白いほうが「コンブ」という名前で、来園者のみなさんからは「おにぎりコンビ」あるいは「おだしコンビ」といって親しまれています。

 オカカとコンブは、小さいときに2頭で多摩動物公園に来てからずっと一緒にくらしています。ガラス窓の展示では、いつも仲良く寄り添う姿が見られます。飼育を担当した当初はなかなかこちらに慣れず困りましたが、半年間時間をかけて馴らし、2012年9月ころからふれあいの時間にお目見えすることができるようになりました。

 ふれあいでは、モルモットと一緒の台に出ます。カイウサギはよくお互いに毛繕いをしますが、オカカはモルモットを毛繕いするのが大好きで、隙を見つけてはモルモットに近寄って毛繕いをします。当のモルモットの反応はさまざまで、気持ちよさそうに目を細める個体、迷惑そうに頭を振る個体、小さく攻撃する個体、反対にオカカにグルーミングをする個体などなど。

 一方コンブはモルモットにはとくに興味がないのか、いてもいなくても同じという反応です。しかし、オカカと別の場所に出すと台車の仕切りを飛び越えてオカカのほうへ行ってしまう寂しがりな一面があります。

 ウサギは台の上に乗せたまま触るだけになりますが、モルモットと同じ時間帯にふれあうので、感触の違いを比べることができます。その日の体調でふれあいの時間に出さないこともありますので、あらかじめご了承ください。

 ふれあいで動物のぬくもりを感じながら、ウサギとモルモットの個性にも注目してください。

写真上:(左)オカカ(右)コンブ
写真下:モルモットを毛繕いするオカカ

〔多摩動物公園教育普及係 林亜紀〕

(2013年12月27日)



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