多摩動物公園昆虫園では、毎年クリスマスの時期になるとチョウのさなぎを使って飾り付けしたクリスマスツリーを展示しています。さなぎが飾りになるのかと思われるかもしれませんが、マダラチョウのなかまには、ピカピカ輝く不思議な形のさなぎを作る種類があり、それが飾りにぴったりなのです。
2011年は例年のクリスマスツリーから大きなモデルチェンジを図りました。ツリー(木)を使わずに、さなぎを入れたクリアボックスを積み重ねたクリスマスオブジェをつくったのです。
昆虫園では5種類のマダラチョウを飼育していますが、その中から数種類を選んで飾り付けしています。今年のクリスマスオブジェは、クールでスタイリッシュ(?)になっただけでなく、クリアボックスに入れたさなぎ自体がよく目立ち、その色や形を観察しやすくなったように思います。
とくにオオゴマダラというチョウのさなぎが金色に輝くようすがよくわかります。この輝くさなぎですが、なぜそのような姿かたちをしているのかはよくわかっていないようです。ピカピカ輝くことで、さなぎを食べようとする鳥などを脅かす効果があるのかもしれません。一方で、さなぎが葉の間にあると、鏡のように緑色を反射して、見つかりにくくなるのかもしれません。
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「緑色に輝くツマムラサキマダラの蛹」
多摩動物公園にお越しの際は、昆虫園でしか見ることのできないこのクリスマスオブジェをぜひごらんください。12月25日まで展示予定です。
写真上:さなぎのクリスマスオブジェ
写真下:金色に輝くオオゴマダラのさなぎ
〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 田中陽介・草野啓一〕
(2011年12月09日)