2010年の夏は「真夏日」「猛暑日」という言葉を嫌になるほど、毎日見たり聞いたりしたことでしょう。
今回は、多摩動物公園「サバンナの動物たち」のこの夏のようすを紹介します。
いつもなら、放飼場に出たキリンは餌を食べるとき以外、キリン舎パドックの前の柵付近に集まるのですが、この夏は朝から昼過ぎにかけて、ここが日陰もない炎天下になってしまうため、放飼場内の数本のケヤキの木陰や動物舎の日陰に集まり休んでいました。時間が経って日陰が移動すると彼らも移動し、パドック前に日陰ができるのを待つ姿が見られました。
シマウマは、朝の放飼後すぐに砂山に砂浴びにいきます。4頭で砂浴びをするため、約半月雨が降っていない放飼場では砂ぼこりがものすごく、はじめは何が起こっているのだろうと思うほどでした。日中、それも一番暑い時間帯に、ほかのキリンやオリックスは木陰で休んでいるのに、シマウマは急に思い立ったように砂浴びを始めることもありました。
猛暑というのに、シマウマの中には毎日のように暴れ回っているものがいました。それは、2頭のオス、ノバータとアンディです。とくにアンディは小放飼場鉄板の柵に体当たりしたり、前肢や後肢で蹴りまくるといった具合で、最近ではこの柵が壊れないかと心配になるほどです。この暑さでもバテないというのは、シマウマ自体が暑さに強いのか、アンディがとくに元気なのかはわかりません。
当園のキリン、シマウマ、オリックスたちは、日本生まれの日本育ち(シマウマのノバータとメスのランバは海外の動物園生まれで当園には1歳で来園)で、日本の夏の暑さと湿度には慣れているはずなのですが、連日気温35℃前後といった日が続くと、動物たちもさすがにうんざりしていることと思います。
この記事が掲載されるころには、もう少し気温も下がって涼しくなっていてほしいものです。
写真上:日陰に集まる動物たち
写真下:シマウマの砂浴び
〔多摩動物公園北園飼育展示係 横田利明〕
(2010年09月10日)
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