多摩動物公園には、冬でもチョウの舞う昆虫生態園があります。生態園の大温室内のようすを写真でごらんください。
樹木や草が生い茂っていて、何だか植物園みたいです。でもこの中で、タイワントビナナフシやトノサマバッタ、モリバッタ、マダラコオロギ、ハチドリなどがくらし、そして、20種類近いチョウがたくさん飛んでいるのです。
そのようすをお伝えしようと、昨年(2009年)12月、温室内をカメラでパチリと撮影しました。木の枝に擬態しているナナフシや、地面の上でじっとしているバッタだと目立ちませんが、こんなにチョウがたくさん飛んでいるのだから、その華やかな雰囲気をぜひ写真で、と思ったのですが……失敗でした。
温室内で見るとたくさん飛んでいるのが実感できるのですが、写真ではなかなかその迫力をお伝えすることができません。やはり、実際に見に来ていただくしかありません。
昆虫生態園でチョウがよく活動しているのは、晴れていて、日の光が差し込んでいる時間帯です。この季節、午後3時半をすぎると日が傾き、温室内のチョウも木陰に入ってしまいます。
冬でも暖かい昆虫生態園の大温室。ぜひ早い時間帯に足をお運びください。
◎東京ズーネットBBの動画から
昆虫生態園(2004年01月15日撮影)
〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 深谷高司〕
(2010年01月13日)