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シーラカンスがやってきた!!
 └─2008/03/14

 「シーラカンス」という名前を、みなさんも一度は聞いたことがあるでしょう。「生きた化石」の代名詞としても使われます。そのシーラカンスの標本が葛西臨海水族園にやってきました! シーラカンスといっても「インドネシアシーラカンス」です──と言われても、ピンと来ない方は多いかもしれません。

 じつは、シーラカンスは10年ほど前に新種が見つかり、以前から知られていた「アフリカシーラカンス」に、「インドネシアシーラカンス」が加わり、現在、2種類が確認されているのです。

 最初のインドネシアシーラカンスは、1997年、インドネシアのスラウェシ島で捕獲されました。当初、アフリカシーラカンスの生息地であるアフリカ東岸のコモロ諸島近海から迷い込んだものと考えられていました。しかし、スラウェシ島のシーラカンスのDNAを解析したところ、コモロ諸島近海で生息するものとは別種とわかり、シーラカンス類の現生種は2種類となったのです。

 インドネシアシーラカンスの標本は、まだ世界に2体しかなく、そのうちの1体が水族園で見られるのです。あわせて、シーラカンスの化石、レプリカ、そして、シーラカンスの調査をおこなっている「アクアマリンふくしま」が撮影した貴重な水中映像等もごらんになれます。

 会期は2008年3月8日(土)から3月23日(日)まで。ぜひこの機会にイン ドネシアシーラカンスを見に来てください!

〔葛西臨海水族園教育普及係 浅野晃良〕

(2008年03月14日)



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