今年は午年。海の生物で「ウマ」といったら、真っ先に思い浮かぶのは「ウマヅラハギ」でしょう。長い顔(吻)、かたい歯をもつおちょぼ口、ときどきピピピッっと立てる背びれのトゲ、サメ肌のようなざらついた質感など、なかなかユニークな魚です。
水族園では餌やりの時間にご注目ください。ウマヅラハギは、アミのような小さな餌でもよく見て器用に捕らえますし、ゴカイなどの大きな餌は、近づいてチュルっと吸いつつ、クチュクチュと食べます。餌やりの時間は流動的ですが、毎日10時半ごろと14時ごろ。「東京の海」のエリア、「東京湾の漁業」水槽へどうぞ。
水族園には、馬面をしているだけでなく、馬の蹄鉄模様をもった魚もいます。「Horseshoe leather jacket」という名をもつこの魚は、「世界の海」のエリア、「オーストラリア南部」の水槽でご覧ください。本種はウマヅラハギの仲間で、黄・緑・青を使ったなんともいえない美しい体色をしています。そして、体の中央に黒色ではっきりと馬の蹄鉄模様が描かれているのです。
探してみると、「ウマ」の名をもつ海の生き物は意外に少ないことがわかりました。……そうそう、「バフンウニ」を忘れてはいけません。残念ながらこのウニは、水族園では現在展示していませんが、「エゾバフンウニ」は日本産のウニの中でもっとも漁獲量の多いウニです。
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