葛西臨海水族園の「しおだまり」水槽では、ヒトデやウニ、ナマコなど、おもに海の磯にすむ生物を展示しています。そこに、ウミシダとクモヒトデが加わりました。
さて、ちょっと変わった名前ですが、どんなかたちの生きものかわかりますか? ヒトデなら“星型”、ウニは“トゲトゲ”、ナマコは“ニョロリ”──なんとなくわかるのではないでしょうか。
では、ウミシダとクモヒトデはいかがですか? ウミシダは、シダ植物のようなものでしょうか? まあ、見た目はそんな感じですが、植物ではありません。口も肛門もあり、自分でえさをつかまえて食べる動物です。
クモヒトデは、クモのようなかっこうをしたヒトデでしょうか? その細長い腕(足のように見える部分)は、たしかにクモを想像させますが、クモの足は8本、クモヒトデの腕は5本です。
右の写真をごらんください。上がウミシダ、下がクモヒトデです。
じつは、ウミシダもクモヒトデも、ヒトデやウニ、ナマコと同じ「棘皮動物」のなかまです。“同じなかま”ということは、からだのつくりに同じところがあるということです。
「しおだまり」水槽で、5種類の生物をじっくりと観察して、共通するところを探してみましょう。スポットガイドの時間(午後1時30分、2時、2時30分)には、水族園スタッフの話を聞いたり、質問したりできるのでオススメです。
〔葛西臨海水族園飼育展示係 金原功〕
・写真上:ウミシダ
・写真下:クモヒトデ
(2006年7月28日)
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