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「東京の海」エリア2階のリニューアル
 └─2014/05/09

 2014年2月22日、葛西臨海水族園「東京の海」エリア2階の一部水槽をリニューアルしました。

 まず、水族園の身近な海を紹介する「葛西の海」水槽が充実しました。今までは、目の前の人工干潟である葛西海浜公園「西なぎさ」で定期的におこなっている地引き網調査で採集された生き物を展示する水槽のみでしたが、もっとこの海について知ってもらいたいと考え、今回この干潟以外の環境を再現し、そこにくらす生き物の展示を追加しました。

 それは、水族園周辺の水辺に多く見られる環境で、一抱えほどある石が敷き詰められた人工の護岸です。この石の上にはカキ殻などがびっしりと付着しており、この隙間を利用してトサカギンポやタカノケフサイソガニなど多くの生き物がくらしています。水槽には、カキ殻の塊などを入れ、そこに見え隠れする生き物を観察できます。またこの水槽は、水族園周辺の海での興味深いトピック的な展示もおこなっていきます。

 次に、タツノオトシゴやツノモエビなどを展示する「アマモ場の小さな生き物」水槽を移設しました。今までは「アマモ場」水槽とは少し離れた場所にあり、これら水槽どうしの関連が伝わりにくかったのが難点でした。

 今回、「アマモ場」水槽のすぐ上に移設し、繁茂するアマモの草原を眺めながら、そこにくらす小さな生き物をじっくり観察できるようになりました。

 これら水槽は、高さや奥行きなどを工夫し、水槽内の生き物をより観察しやすくなりました。ぜひ、ごらんください。

写真上:カキ殻のすき間から頭を出すトサカギンポ
写真下:アマモ場を代表する魚、タツノオトシゴ

〔葛西臨海水族園飼育展示係 田辺信吾〕

(2014年05月09日)



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