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水辺も紅葉しました
 └─2013/12/13

 葛西臨海水族園本館を出て、正門へ行く途中の帰り道に「水辺の自然」エリアが広がっています。このエリアは、昭和30年代の高度経済成長期以前の都内の水辺環境を再現しており、どこかなつかしい水辺の景色を見ることができます。ヨシやヒメガマといった水辺の植物を中心にさまざまな植物を植栽し、四季折々の花をごらんいただくことができます。

 ちょっとさびしい師走のこの季節、「流れ」では、ツワブキが開花し黄色い花をつけています。そして、モミジやニシキギの葉がきれいに紅葉しています。紅葉した葉が「流れ」に落ちて、まるで水面も紅葉しているかのように色づいています。

 これらの紅葉した植物はやがて落葉し、「流れ」の川岸に太陽の光がたっぷりとあたるようになります。このような環境の中で、川岸の小さな野草などは一足早く春の準備をしているのです。年が明けて2月の最も寒い時期が過ぎるまで、水辺の植物はじっと寒さに耐えて春を待ちわびています。

写真上:紅葉が美しい「水辺の自然」エリア
写真下:ツワブキの黄色い花

〔葛西臨海水族園飼育展示係 中村浩司〕

(2013年12月13日)



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