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「SWEETな」お話その1、水族園の「おしどり夫婦」
 └─2013/02/01

 バレンタインデーを間近にひかえ、「SWEETな」お話を紹介します。

 仲むつまじい夫婦を「おしどり夫婦」と呼んだりしますが、これはオシドリの雌雄がいつも寄り添っていることから来たたとえのようです。しかし、野生のオシドリは同じ相手と長年連れ添うわけではなく、毎年新しい相手を探す習性があることをご存知でしょうか。

 でも、葛西臨海水族園の人気者フンボルトペンギンは、オシドリ以上に「おしどり夫婦」! 写真上をごらんください。2羽ずつ仲よく寄り添っていますよね。この2羽は「夫婦」なのです。

 フンボルトペンギンは夫婦の絆がとても強く、飼育下では生涯同じ相手と連れ添うことがほとんどです。また、抱卵も子育ても夫婦が協力をしておこないます。

 水族園のフンボルトペンギンはオスもメスも2〜5歳で繁殖を開始します。また寿命は20年以上と鳥類としては長生きです。そのため、15年以上も関係を続ける熟年夫婦も結構いるんですよ。

 水族園のフンボルトペンギンたちは、餌を食べ終え、しばらくプールで過ごした後、陸に上がって休みます。昼の12時を過ぎたころ、あるいは16時過ぎになると、夫婦で寄り添いながら陸上で休んでいる姿や、仲よくおたがいに首の下や顔などを羽づくろいしているようすも見られます。

 寒い冬ですが、仲むつまじいペンギン夫婦を見にいらっしゃいませんか? きっと「SWEETな」気分になること間違いなしです。

 葛西臨海水族園では2013年2月16日(土)と17日(日)の2日間、18歳以上のカップルの方々を対象に、生き物たちの「恋」の話、つまり、繁殖をめぐる行動をテーマにした「スイートツアー」を開催します。寒い冬だからこそ、生き物たちの「ほっとな」恋の話を聞いてみませんか?

 「スイートツアー」の詳細はこちらをごらんください

写真上:岩の上で休むフンボルトペンギンたち。赤い丸で囲ったペンギンはすべて「夫婦」です。
写真下:仲むつまじいペンギン夫婦

〔葛西臨海水族園教育普及係 瀬戸川博美〕

(2013年02月01日)




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