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人工の川「流れ」で生き物採り体験、リバーウォーク開催
 └─2010/07/30

 葛西臨海水族園では、2010年7月4日・18日に川遊び初心者の親子を対象に、「リバーウォーク」を開催しました。園内を流れる人工の川「流れ」で生き物採りを体験してもらう催しです。
 水族園の「流れ」は人工の川なので、危険な場所も少なく、洪水の心配もありません。初心者でも安全に川遊びを楽しめます。子どもたちだけでなく、お父さん、お母さんも夢中でタモ網を片手に奮闘していました。当日採れた生き物は、オイカワ、モツゴ、メダカ、タイコウチなどで、よく観察したあとみなでもとの「流れ」に放流しました。

 この川遊びの舞台である人工の川「流れ」は、高度経済成長期以前の東京近郊の河川中流域を再現しています。川は左右に大きく蛇行させ、流れの速い部分である早瀬と遅い淵ができるようにつくられています。そうした、流れに変化のある川が生き物にとってすみよい環境だからです。

 水族園では、開園以来約20年間、ここに在来の魚や植物などを入れ、草刈りなどの管理をおこなってきています。現在川の中では、自然に繁殖した生き物が見られ、川岸や土手には四季折々に花を咲かせる山野草も定着しつつあり、まるで自然の川のような景観になってきました。

 ここでは、都会でくらす私たちが忘れかけた、心安らぐ懐かしい風景を見ることができます。みなさんも、あわただしい都会の日常からちょっと解放されてみませんか?

〔葛西臨海水族園飼育展示係 田辺信吾〕

(2010年07月30日)



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