「水辺の自然」では、2月の中旬から春の訪れを待っていたかのようにアズマヒキガエルの繁殖シーズンが始まりました。繁殖場所は、「流れ」の脇にある小さな水たまりです。ここに毎年数百匹のアズマヒキガエルが産卵のためにやってきます。メスの上にオスが乗って産卵するのですが、メスをめぐって、オスの熾烈な「ガマ合戦」が繰り広げられます。
右の写真は、ひっくり返ってしまったメスに2匹のオスが乗りかかっているようすです。繁殖期のオスはメス探すのに必死になるあまり、ときには人の足や、ウシガエルなど別種のカエルにも乗りかかってしまいます。
ただし、繁殖場所は展示の裏側になるため、ガマ合戦をみなさんにご覧いただけないのが残念です。きっと、カエルも人目のない安全なところを選んでいるのでしょう。
〔葛西臨海水族園調査係 中村浩司〕
(くわしくはメールマガジン
ZooExpressのNo.50 をどうぞ)