葛西臨海水族園の東京の海コーナー2階に、「葛西の海」という小さな水槽があるのをごぞんじでしょうか? ここでは水族園周辺の身近な海の生き物を展示しています。
そして、その目の前には、実際の「葛西の海」がごらんになれます。それでは、「葛西の海」って、いったいどんな海なのでしょうか?
かつての葛西の海には、江戸川によって運ばれた土砂で形成された「三枚州」と呼ばれる広大な干潟があり、大潮の干潮時は4キロ先まで潮がひいたといわれています。
現在の葛西の海は、戦後の埋め立て工事によって広大な干潟は失われてしまいましたが、その代償として水族園のすぐ目の前に人工干潟(東なぎさ、西なぎさ)が作られました。この人工干潟ができてて20年あまりが経ちました。最近は見られる生き物が多くなってきたようです。
現在、そんな「葛西の海」を表現する展示をあらたに仕込み中です! どんな展示になるでしょうか。今後の「葛西の海」水槽にご期待ください!
写真:葛西臨海公園の観覧車からの眺望
〔葛西臨海水族園飼育展示係 田辺信吾〕
(2008年09月26日)
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