催し物
特設展紹介[7]コウイカ──葛西 10/5
 イカの祖先は、巻き貝と同様、まっすぐな貝殻をもっていたと考えられています。しかし、現在のイカの体の外に貝殻はありません。ただし、コウイカのなかまは体内に「甲」とよばれる貝殻のなごりをもっています。
 コウイカは足を10本もっていますが、ふだんは8本しか見えません。じつはコウイカの口(足のつけねにある)の近くにポケットがあり、そこに残り2本の足が収納されているのです。「触腕」と呼ばれるこれら2本の足は、細い柄の先の方だけに吸盤がびっしりとついています。コウイカはこの触腕をつかって獲物を捕まえ、残りの足で口まで運びます。
 春先になるとコウイカは内湾の浅瀬に集まり、海藻や海底に沈んでいる木の枝などに卵を産みつけます。タコは産卵後も卵を守りますが、イカのなかまは産卵を終えるとその場から泳ぎ去ります。繁殖を終えたコウイカは、1年という短い生涯を終えます。
(くわしくはメールマガジンZooExpressのNo.28 をどうぞ)



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