催し物
11/23-24 開園35周年記念 海鳥イベント「つどえ オロロ~ン!」開催
 └─2024/10/24(11/21更新)
 葛西臨海水族園では、ウミガラス(別名:オロロン鳥)が町のシンボルであり、人と海鳥の共存に向けた取組を実施している「羽幌町」と平成30年11月にパートナーシップ協定を結び、共に活動しています。今年度は、羽幌町との共同事業の一環として継続的に開催している講演会「つどえ オロロ~ン!」に加え、葛西臨海水族園35周年を記念して「かさりんBASE!海鳥」も併せて開催します。

 イベントを通じて、ペンギン類を含む海鳥、自然環境に興味・関心を抱く方々や、海鳥のことをあまり知らないという方々に興味を持っていいただけるよう、多角的な視点から、楽しく、共に学ぶ場を提供します。

 また関連イベントとして、両日を通じて物産展も開催します。ぜひお越しください。


葛西臨海水族園で飼育展示しているウミガラス

「かさりんBASE!海鳥」

 海鳥に関する保全や研究の最新情報について、第一線で活躍する環境省の職員や研究者がブース形式で紹介し、誰もが気軽に参加して共に学ぶ場を提供します。

日時 2024年11月24日(日)10時~16時
場所 本館2階 レクチャールーム
対象 どなたでもご参加できます。

協力 国立研究開発法人 水産研究・教育機構
   環境省北海道地方環境事務所 羽幌自然保護官事務所
   羽幌町/北海道海鳥センター
   バードライフ・インターナショナル
   東京農業大学
   東洋大学大学院
   inakaBLUE
内容 ・ペンギンとウミガラス/エトピリカの比較
   ・ウミガラス保護増殖事業
   ・刺し網への海鳥混獲回避の取組
   ・羽幌シーバードフレンドリー推進協議会の活動
   ・海鳥にも優しい取組
   ・羽幌シーバードフレンドリー認証制度
   ・inakaBLUEの取組
   ・流体力学の研究
   ・オウサマペンギン映像、エトピリカの餌採集、旋回、ブレーキ映像
   ・葛西臨海水族園の海鳥に関する取組 他


2023年のイベント「オロロ~ン!ブース」のようす

「北海道羽幌町物産展」

 北海道の左上、羽幌町や苫前町の海鳥にやさしい取り組みから生まれた商品を中心に、物産展を開催します。「特別栽培米おろろん」や「甘えび出汁ラーメン(塩と味噌)」、海洋プラスチックから作られた海鳥キーホルダーなどを販売します。

日時 2024年11月23日(土・祝)、24日(日)10時~16時30分
場所 本館2階ギフトショップ「アクアマリン」前


2023年の物産展のようす

講演会「つどえ オロロ~ン!」※募集終了しました。

日時   2024年11月23日(土・祝) 13時30分~16時
場所   本館2階 レクチャールーム
     ウェブ会議サービス「Zoom」を使ったリモートを併用
対象   どなたでもご参加できます ※内容は高校生以上向けです。
定員   80名(リモート参加定員は100名)
     ※事前申込制(先着順)
参加費  無料(実地参加の方は入園料も無料となります)
     ※リモート参加の通信料は参加者ご自身の負担となります。

テーマ 「葛西臨海水族園と海鳥のこれまでとこれから」
 葛西臨海水族園では、海鳥の飼育展示・それを通じた教育普及の他にも、飼育下という特性を活かした研究者との共同研究にも力を入れてきました。今年は、葛西臨海水族園にとって35周年という節目の年であり、当園でこれまでおこなわれてきた取組やその成果をご紹介し、様々な分野で協力して海鳥の飼育、保全、教育普及を実施していることをお伝えします。
 
内容
「天売島の海鳥保護活動の実践紹介とその探究活動について」(13時40分~14時)
講師:北海道羽幌高等学校の皆さん
【要旨】
 私たちが住む羽幌町にある天売島にはウミガラスなどの8種類の海鳥がおり、そのうち4種類が絶滅危惧種、1種類が準絶滅危惧種になっています。そこで、私たちは昨年度から天売島に生息するウミガラスの個体数を増やす方法を考えてきました。現在、天売島でドブネズミが海鳥の卵を食べたり、島に生えている木をかじったりして木が成長できなくなってしまっている問題があります。この問題を解決するため、シーバードフレンドリー推進協議会の方々がオオコノハズクを誘引しようとしていることを耳にしました。

 オオコノハズクは、留鳥であり渡り鳥でもあります。オオコノハズクは天売島を渡る時の休憩地点としてわたって来ます。それを活かして、天売島に留まってもらえるよう巣箱を設置し、ネズミを食べてもらおうという作戦を立て、ドブネズミが減っていける環境づくりをしようと探究を進めています。


羽幌高等学校の皆さん

「ウミガラス保護増殖事業のこれまでとこれから」(14時~14時35分)
講師:市川 惇史 氏(環境省北海道地方環境事務所 羽幌自然保護官事務所)
【要旨】
 オロロン鳥の愛称で親しまれているウミガラスは、国内で唯一天売島のみで繁殖しています。今では100羽を超えるウミガラスが毎年繁殖のために島に訪れますが、平成10年代に入る頃には10数羽まで数が減少していました。そこで環境省では2003年よりその激減したウミガラスの個体数を増やすために捕食者対策やモニタリング等を実施してきました。今回は、現状やこれまでの取組を紹介します。

【市川 氏プロフィール】
 1997年神奈川県生まれ。明治大学卒。令和2年に環境省に入省し、これまで九州地方環境事務所国立公園課及び屋久島自然保護官事務所に着任。現在は北海道海鳥センターに勤務し、ウミガラスをはじめとした天売島の海鳥の保全に携わる。


市川 惇史 氏

「海の翼たち 空を飛び、海を泳ぐ海鳥たちの秘密」(14時45分~15時20分)
講師:菊地 デイル 万次郎 氏(東京農業大学 野生動物学研究室)
【要旨】
 動物の形や動きを美しく感じるのは、多くの人が持つ感性だと思います。特に海鳥は空から海にいたる多様な環境に適応し、高い運動能力を持つため、その姿は洗練されて見えます。一方、空中と水中では求められる能力が異なるため、空から海へと移行してきたペンギン類やウミスズメ類は様々な運動的な制約を受けているかもしれません。本発表では、ペンギン類やウミスズメ類の飛行や遊泳のメカニズムを流体力学の観点から分析した研究成果を紹介します。

【菊地 氏プロフィール】
 1988年アメリカ生まれ、秋田育ち。筑波大学卒、総合研究大学院大学にて博士(理学)取得。海鳥をはじめ、野生動物を国内外のフィールドで研究しています。動物の形や動きに興味をもって、研究しています。

海外での調査活動のようす
菊地 デイル 万次郎 氏

「葛西臨海水族園と海鳥 これまでとこれから」(15時20分~15時55分)
講師:内山 幸(葛西臨海水族園 飼育展示課飼育展示係)
【要旨】
 葛西臨海水族園は今年で開園35周年を迎えました。海鳥の展示は開園時から今まで継続されており、日本で初めてとなる海鳥専用の飼育施設の設置や、日本の飼育下での初繁殖の成功など、同じように歴史を積み重ねてきました。今回は、35周年のキャッチコピーでもある「これまでとこれから」をテーマに、これまでに培われてきた健康管理や繁殖技術といった飼育展示に関する出来事や、教育普及活動、共同研究、保全などの取組をご紹介します。講演を通して、海鳥や海鳥をとりまく環境について知る、考えるきっかけになれば幸いです。

【内山プロフィール】
 1993年新潟県生まれ、千葉県育ち。平成26年(公財)東京動物園協会に就職し、上野動物園に配属。鳥類の孵化育雛やフォッサなどのマダガスカルの動物、両生爬虫類などの飼育を担当。令和2年に葛西臨海水族園に異動し、ペンギン類やウミガラス、エトピリカなどの鳥類を現在まで担当。通常の飼育業務の傍ら、(公社)日本動物園水族館協会がおこなう種保存事業の一環で、ウミガラスとエトピリカの血統登録もおこなっている。


内山 幸

応募方法
 受付フォームで以下のとおりお申し込みください。

 お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netおよび@kintoneapp.comからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。なお、お申し込み後に自動返信メールが届かない場合は、葛西臨海水族園教育普及係までご連絡ください。

実地参加はこちらの受付フォームからお申し込みください

リモート参加はこちらの受付フォームからお申し込みください

 ※外部サイト(kintoneapp.com)に移動します。kintoneapp.comは、トヨクモ株式会社が管理運営するウェブサイトです。今回のプログラム参加者募集に際して応募者の方々からご提供いただく個人情報は、トヨクモ株式会社が管理するサーバーに厳重に保管し、目的のための使用終了後、すみやかに削除するなど、厳正かつ適正な運用をおこないます。

【問い合わせ先】葛西臨海水族園 教育普及係
        03-3869-5152(代表) ※受付時間は9時30分〜17時
【締    切】2024年11月16︎日(土︎) 20日(水)送信分まで有効 ※募集終了しました。

※10月24日(木)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
※応募はひとり1回に限ります。また、1回の応募につき4名まで応募できます。同じ応募者による複数の応募は全て無効になりますのでご注意ください。
※締切前に定員に達した際は、お知らせします。

(2024年10月24日)
(2024年11月14日:申し込み締め切りを延長しました)
(2024年11月21日:募集終了について追記)


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