水辺を彩る美しい水草は、私たちを癒してくれるだけでなく、生き物や私たちのくらしの中でとても重要な役割を果たしています。
葛西臨海水族園では
特設展示「水辺に生きる草」を開催し、さまざまな水草や水草の生える環境を紹介します。

池沼を彩るアサザの花
期間 2018年7月26日(木)~2019年3月31日(日)
場所 「水辺の自然」エリア
展示内容
屋外の水辺の「自然エリア」内の各所にさまざまな水草の生える環境を再現し、どんな環境に水草がくらしているのか、人や動物とはどのように関係しているのかなどを、わかりやすく解説します。
① 田んぼ
お米をつくるために、日本人が昔から維持してきた田んぼ。人にとっても、水草にとっても重要な環境です。実はイネも水草です。田んぼにはどのような生き物がくらしているか観察してみましょう。
② 東京の水草
東京では水草の生える場所は少なくなってしまいましたが、今でも見ることができる場所はあります。ここでは、実際に東京で見られる水草を展示します。
③ ため池
田んぼの水を安定させるために人がつくった池です。田んぼと同様、多くの動植物がくらす場所となっています。ここでは、絶滅危惧種のゼニタナゴやミナミメダカを展示する予定です。
④ 上流・湧水
上流・湧水をテーマにした水槽です。川の上流は、川原が狭く川の流れが速く、水草にとっては過酷な環境です。周囲の岩場などは常に湿った状態で、水草はこのような場所を好んで利用します。湧水のある流れは、水量や水温が安定し、水草にとってはとてもよい環境です。
⑤ オニバス
1mを超える大きな丸い葉を水面に広げる一年草のオニバスは、東京都にも分布しています。しかし生息地は減り続け、いまや絶滅危惧種にもなっています。今回は都立水元公園サービスセンターから種を譲り受け、展示にチャレンジします。
(2018年07月12日)
(2018年07月26日 写真を追加)