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ヤギのための新しい木道、完成
 └─2007/12/07

 井の頭自然文化園では、2007年10月2日、ヤギの動物舎に新しい木道(木製の台)が入りました!(写真) 今までの木道は、動物舎の向かって右(カモシカ動物舎側)にありました。ヤギたちのお気に入りの場所で、上に登って休息しているすがたが頻繁に見られました。

 しかし、この木道は柵から離れたところにあるため、せっかく新しく作るのなら、ヤギがお客さんを見おろす高さで、しかも、より近くで見られるようなものを!と考えました。あれこれ思案しながら、慣れない設計図をどうにかこうにか描き、1日がかりで建てました。

 ここで、「ヤギはなぜ高いところに登るの? わざわざ登らなくたって、地面にいればいいじゃない」と思われる方もいるでしょう。私たちが動物園などでみる「ヤギ」は家畜化されたものですが、野生のヤギのなかまは、険しい山岳地帯や岩の多い荒れ地に生息しており、登ったり降りたりは朝飯前なのです。その名残なのか、家畜化されてもヤギは高いところに登るのを好み、また、登るのがとても得意というわけです。

 今回の木道は場所の関係もあり、やや小さいサイズになってしまいました。そのためでしょうか、設置当初は不安なのか、なかなか登ろうとしませんでした。2か月経ってようやく馴れてきたようで、登っているところが見られるようになりました。とくに、体が大きく角(つの)の立派な黒ヤギが立って見おろしているすがたは、なかなか迫力があります!

 近々、新旧二つの木道をつなぐ「橋」を架ける予定です。この橋をヤギはどのようにヤギは利用してくれるでしょうか? バージョンアップしていく動物舎をどうぞお楽しみに!!

〔井の頭自然文化園飼育展示係 川手美咲〕

(2007年12月7日)



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