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オシドリのひなが孵化しています
 └─2007/06/29
 井の頭自然文化園分園のオシドリ舍では、毎年6月から7月にかけて、自然孵化したひなが見られます。孵化したばかりのひなは、最初の日は巣箱の中でじっとしています。そして翌日、母鳥は巣の外で鳴いてひなを呼び、外に出るようにうながします。

 巣箱は水面から1メートル以上高い位置にありますのですが、母親に呼ばれたひなは、巣から池に向かってダイブするのです!

 じつは、野生のオシドリは水際の樹木の高いところに巣を作ります。そして、ひなはそこから水に飛びこみます。当園でもその野生の状態を再現しているのです。

 さて、2007年6月29日現在、オシドリ展示場では、今年生まれのひなが全部で9羽見られます。そのうち3羽は6月5日生まれ。すでに親から離れてよく動いています。6月20日生まれの1羽はいつも親のあとをついて歩き、親はほかの個体が近づいてくると威嚇します。そして今日(2007年6月29日)、5羽が生まれました。明日(6月30日)には、巣箱から池にダイブする行動が見られるかもしれません!

写真上:2007年6月5日生まれ
写真下:2007年6月20日生まれ

〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 宮路良一〕

(2007年6月29日)



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