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カモシカに赤ちゃんが誕生しました
 └─2007/06/15

◎文化園四季折々

 2007年5月31日の朝、当園で飼育しているニホンカモシカの「春子」に待望の赤ちゃんが生まれました。「春子」はここ数年、毎年3月末から4月にかけて出産しています。赤ちゃんのお姉さんである「ちはる」も、2006年4月8日生まれです。

 しかし、今年は4月になってもまったく生まれる気配がなく、昨年(2006年)の秋には交尾が見られたものの、もしかして妊娠しなかったのかな、とあきらめたころの出産でした。赤ちゃんはオスで、生まれたときの体重は 1,860グラムでした。

 初めのうちはおぼつかない足取りだった赤ちゃんですが、1週間後にはお父さんの「チビスケ」相手に飛び跳ねたりして遊ぶようになりました。自分で飛び跳ねておいて転んだり、とてもほほえましいやんちゃぶりです。両親と姉さんの「ちはる」の3頭がしっかりと見守っているので安心して見ていられます。

 赤ちゃんの名前ですが、お父さんが「チビスケ」、お母さんが「春子」、お姉さんが「ちはる」なので、「ハルスケ」という名が浮かび、すんなりと決まりました。

 野生のカモシカは一般に、繁殖期以外のオスとメスは行動をともにしません。子どもも1歳になる前に単独生活をするようになります。井の頭自然文化園では今、ニホンカモシカの両親と2頭の子供がいっしょに過ごすようすを見ることができます。にぎやかになったカモシカ一家にぜひ会いにきてください!

 また、ヤクシカにも2007年6月6日に赤ちゃんが生まれました。切り株のかげなどに隠れてじっとしていることが多いのですが、鹿の子模様がはっきりとしていて、かわいらしいですよ。展示場所はニホンカモシカのとなりです。

〔井の頭自然文化園飼育展示係 佐々木真己〕

(2007年6月15日)



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