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井の頭自然文化園は開園83周年を迎えます
 └─ 2025/05/17
 井の頭自然文化園は、都民の憩いの場として、身近な自然とふれあう場として、井の頭恩賜公園とともに、多くの方にご利用いただいております。日本産の動物を中心とした展示のほか彫刻園もあり、まさに文化を名乗るにふさわしいところと思います。さらに、遊具や遊園地もあり、老若男女がさまざまな楽しみ方ができるのも魅力のひとつです。

 毎年秋に実施しているアンケートによると、近隣にお住まいの方の来園が多く、またほかの都立動物園水族園と比べ、年間パスポートの利用率が高いことから、地元の方の来園がひときわ多いようすがうかがえます。

 申し遅れましたが、今年の4月から園長に着任しました杉野と申します、よろしくお願いいたします。地元三鷹市出身のため、当園は小さいころから足を運んだ思い出が深い場所です。

 今からおよそ29年前、私は水生物園にある水生物館の飼育担当として働いていました。その当時の思い出のひとつに、本園のホオノキがあります。調子を崩し、当時としては先進的に樹木医に診てもらったことを覚えています。その木が29年経った今も元気でいることは感慨深いです。園内が当時と大きく変わらない良さもありますが、さまざまな施設の老朽化はより顕著となっているのも改めて感じています。職員一同、動物たちがすごしやすい環境となるように、また、来園者のみなさまには安心安全で、快適な場所であるよう引き続き取り組んでまいります。

 さて、5月は新緑がもっとも輝く季節です。園内には武蔵野の面影が残る雑木林の景観が残り、たくさんの緑に囲まれています。すごしやすい気候の中、ゆっくり植物を鑑賞するもよし、野鳥のさえずりに耳を傾けてみるもよし。これまでも、そして、これからも、みなさまのご来園をお待ちしております。


園長 杉野隆

〔井の頭自然文化園長 杉野隆〕

(2025年05月17日)


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