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アフリカタテガミヤマアラシの同居 
 └─2013/02/22

 井の頭自然文化園にアフリカタテガミヤマアラシのメスが来園し、オス「ペロ」とメス「イロハ」の2頭になったことは以前の記事でお伝えしましたが、2頭のその後をお知らせします。

「アフリカタテガミヤマアラシの来園」(2012年09月28日)

 昨年秋に網越しのお見合いをしました。何回かおこなったところ、とくに相手を攻撃するようなようすはなかったので、2013年1月に放飼場で同居を試みました。18日朝、「ペロ」をいつものように放飼場に出し、落ち着いたところで「イロハ」を出しました。2頭は顔を合わせてお互いのにおいを嗅いでいましたが、急に「ペロ」が体の針を震わせて「イロハ」を威嚇し、追い回して後足を噛もうとしたため、大事をとって2頭を分け同居を終了しました。

 そして21日に再び同居させました。今度は「イロハ」を先に放飼場に出し、そこに「ペロ」を出したところ、ときどき相手のにおいを嗅ぐものの、お互いに体の針を震わせて威嚇の行動を続けました。しかし、ケガをするような感じではなかったのでそのままようすを見ていると、1時間後には放飼場にある小屋に入り、お互いの顔や首のあたりをなめ始めました。時には威嚇は見られるものの、さらに1時間後には小屋の中で並んで休むようになり、夕方にはそれぞれの部屋に戻りました。

 その後も一緒に展示しています。仲よく小屋で休んでいたり、お互いをなめあったりする姿が見られます。今ではかわいいベビーの誕生を願っています。

写真:仲よく休む2頭

〔井の頭自然文化園飼育展示係 佐々木真己〕

(2013年02月22日)



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