このたび井の頭自然文化園では、アカゲザルのサル山に遊具用のロープを張りました。ロープをかけるため、サル山の中の擬木(モルタルで作った偽物の木)に登ったのですが、意外なほどの高さがあり、足をかける場所も少なく、不安定さに腰がひけてしまいました。いつも擬木の上で遊んだり、ピョンピョンと身軽に移動しているサルたちはさすがだな!と実感しました。
サルたちは張り終えたロープを警戒することもなく、すぐに渡り始めました。中には少し危なっかしく、ふらふらしながら渡っているサルもいます。綱渡りにも得意不得意があるのかと笑ってしまいました。
後日、ハンモックも取り付けました。ハンモックには少し警戒する行動が見られましたが、それでも10分も経つと遊び始めました。とくに小さなサルたちは、慣れてくると高いところからハンモックに向かって飛び降りるようになりました。
サルたちは、ロープをかじったり、ほどいたり、よい遊び道具にしています。取り付けてから2か月が経ちましたが、すでにほつれてボロボロになっている部分もあります。ロープとハンモックを交換する日も近いかもしれません。
サルの好奇心に負けないよう、次の遊び道具も検討中です。
写真上:ロープで綱渡り
写真下:ハンモック
〔井の頭自然文化園飼育展示係 齊藤美和〕
(2011年03月11日)
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