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オオサンショウウオ、20歳になりました
 └─2011/01/21

 井の頭自然文化園水生物館で展示しているオオサンショウウオは、毎年1月に体重や全長の測定をおこなっています。展示している個体は、広島県の安佐動物公園で1991年に生まれたオスで、文化園に来たのは2002年です。現在の全長は94センチメートル、体重は6.6キログラムにまで成長しました。2011年の今年は、ちょうど20歳になります。

 オオサンショウウオは、世界最大の両生類で、全長150センチメートルという記録があります。長く生きることでも知られていて、51年間飼育された記録があり、少なくとも60~70年は生きるのではないかと考えられています。

 ふだんは水槽の内に隠れ家として設置している擬木の下でじっとしていて、ほとんど動くことはありませんが、ときおり呼吸のために水面に鼻先を出したり、あくびのように口を大きく開けたりすることがあります。

 また幸運な方は、餌として水槽に入れているドジョウやサワガニを食べる瞬間も見ることができるでしょう。これからも、水生物館のヌシとして病気をせず元気で長生きしてもらえるよう飼育していきたいと思います。

〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 中村浩司〕

(2011年01月21日)



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