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落ち葉探しをしてみませんか
 └─2010/12/03

 色づいた落ち葉で園路が彩られる美しい季節がやってきました。小春日和の陽射しに照らされ、ひらひらと舞い散る落ち葉には思わず見入ってしまいます。 井の頭自然文化園内には、落葉広葉樹が約2,500本あります。そのうち、武蔵野の雑木林の名残りであるイヌシデは約300本と園内で一番多く、この時期、正門先の広場は一面黄色いじゅうたんになります。

 ほかにも、子どもが描いたチューリップのようなトウカエデ、ツノが生えたような形のユリノキ、オシドリのオスだけがもつ扇形の風切羽の別名にもなったイチョウなど、さまざまな色や形の落ち葉が、私たちの目を楽しませてくれます。

 清掃員にとっては一番大変な時期ですが、積もった落ち葉の上をサクサクと踏みしめながら歩くのは、子どもでなくともワクワクします。もちろん来園した子どもたちは、イヌシデの落ち葉で山を作ったり、自分で散らせたりと、自由に遊んでいます。時折、ホオノキの大きな葉で作ったお面が園路に落ちているのを見かけると、何とも微笑ましい気分になります。

 そんな園内で見ることのできる落ち葉を20種類ほど集め、正門先の広場で展示を始めました。こちらで今見ることのできる落ち葉やタネを確認したら、園内を散策しながら落ち葉探しをお楽しみください。

※文化園いきものクラブ「落ち葉じっくり観察」参加者募集の記事はこちら

写真上:「落ち葉を探そう!」コーナー
写真中:イヌシデの落ち葉が美しい園内風景
写真下:色とりどりの落ち葉

〔井の頭自然文化園管理係 高松美香子〕

(2010年12月03日)



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