井の頭自然文化園では、夏の虫として、先日からカブトムシやキリギリスを園内で展示していましたが、季節の移り変わりにあわせて、秋に鳴く虫の展示を始めました。
当初は園内にある野口雨情の書斎「童心居」の庭で鳴き声をお聞かせしようと考えましたが、まだキリギリスも元気な時期ですし、セミも大声を張り上げています。とてもセミの鳴き声に勝てそうにないので、セミが静かになる時期までは資料館内で展示することになりました。
展示をしているのは、代表的な鳴く虫です。園内にいるツヅレサセコオロギ、カネタタキ、ウマオイ、クダマキモドキなどの他、スズムシ、マツムシ、クツワムシ、エンマコオロギ、オカメコオロギ、ササキリのなかまなどです。カンタンも追って展示する予定です。
最近、井の頭自然文化園の近くでは見られなくなったマツムシや、大きなクツワムシの姿もよくごらんになれますので、ご来園の際はぜひお立ち寄りください。虫の声を耳にすれば、残暑もちょっと涼しげになるのではないかと思います。
追伸──当園のある吉祥寺の周辺でも、夕方耳をすませば、カネタタキ、コオロギたちの鳴く声が聞こえます。高い木の上では、アオマツムシがうるさいほどの声で鳴き始めました。みなさん、虫の声に耳をすましてみてください。
写真上:展示風景
写真中:マツムシ
写真下:クダマキモドキ
・ニュース「
夏に鳴く虫、キリギリスの展示」
(2009年08月14日)
(2009年09月04日)