メダカは日本人ならだれでも知っている魚ですが、今では環境省レッドリストに掲載され、「絶滅危惧種」に指定されるほど、めずらしい魚類になってしまいました。
井の頭自然文化園、葛西臨海水族園、多摩動物公園野生生物保全センターは、「東京めだか」を調査し、その保全に取り組んでいます。「東京めだか」とは、東京で生まれ、東京で育ったメダカのこと。ほかの地域から持ち込まれたメダカと交雑したかどうかは、DNA検査でわかります。
このたび、上記3施設のメダカに関する取り組みを広くご紹介するために、メダカをテーマにした講演会を開催します。
第1回のテーマは「メダカ、なぜいなくなったのか」。第1回の会場は、井の頭自然文化園です。
日時 2009年3月20日(金・祝)午後2時~4時
場所 井の頭自然文化園本園 資料室2階
定員 高校生以上60名
講演1「東京めだかの現状、保全の取り組み」
午後2時~2時30分
荒井寛(井の頭自然文化園水生物館飼育展示係)
都立動物園・水族園では、「東京めだか」を探し出すために、都内各地でメダカを採集し、DNA解析による調査をしています。東京めだかの現状と、保全への取り組みをご紹介します。
講演2「水田の魚、メダカはなぜ減少したのか
──その生活から考える」
午後2時30分~4時
佐原雄二(弘前大学農学生命科学部教授)
水田地帯で繁栄してきたメダカが絶滅危惧種に指定されるにいたった主な原因、それは「水田における水管理の変化」です。また、メダカだけではなく、水田地帯にくらす多くの生き物が絶滅を危惧されています。メダカ減少の原因とともに、水田に生息する生物を守るための野外での取組や問題点についてお話しします。
申込
往復はがきに、催し物名、代表者の住所・氏名・年令・電話番号、希望者全員の氏名と年令を明記し、返信面に代表者の住所と氏名を記入して、〒180-0005 武蔵野市御殿山 1-17-6 井の頭自然文化園「メダカ講演会」係までお送りください。応募多数の際は抽選をおこない、当落にかかわらずお知らせします。
申込締切 2009年3月9日(月)消印有効
※第2回の講演会は、2009年5月に葛西臨海水族園で開催する予定です。
(2009年02月13日)
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