井の頭自然文化園の水生物館では、オスのオオサンショウウオ1匹を飼育しています。2009年1月5日、この個体の全長と体重を測定したところ、全長が91センチ、体重は 6.4キログラムでした。2008年1月に測定したときよりも、全長が1センチ、体重は 0.2キログラム増えていました。
オオサンショウウオは何を食べて成長しているかというと、展示水槽の中にいっしょに入っているサワガニとドジョウです。オオサンショウウオは夜行性で、昼間はほとんど水槽内の木の陰に隠れていますが、昼間でも顔の前に来たサワガニやドジョウを食べることがあります。
ふだんの動きはのんびりしていますが、餌を食べるときの動きはとてもすばやく、一瞬のうちに口を大きく開き、餌を丸のみにします。丸のみにするときの音は大きく、水槽のガラスごしに観覧通路にまで聞こえるほどです。
この個体は、1991年に広島市安佐動物公園で生まれ、2002年に水生物館にやって来ました。来館後は、他の動物園や水族館で飼育されているオオサンショウウオ調査とタイミングを合わせて、毎年1月に全長と体重を測定しています。
2003年に測定を始めてから、毎年全長が1~7センチ、体重は0.2~1.1キログラムずつ増えています。これまでの測定結果は、オオサンショウウオの展示水槽に貼ってあるパネルに掲示しています
写真上:オオサンショウウオ
写真下:オオサンショウウオの全長を測定
〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 小木曽正造〕
◎東京ズーネットBB関連ビデオ
・動画「
オオサンショウウオの捕食行動」(上野動物園)
・動画「
オオサンショウウオ」(上野動物園)
(2009年01月23日)