◎水生物館特設展「カエルのピンチ」
最近、カエルを見かける機会がめっきり少なくなってしまいました。カエルたちは今、生きていくうえでさまざまな「ピンチ」に直面しているのです。
たとえば、生活の場である田んぼが減っただけでなく、最近の田んぼはカエルがくらしにくくなっています。また、交通事故に遭うことも少なくないうえ、近年関心が高まっている地球温暖化による影響など、さまざまなピンチがカエルたちを襲っています。さらに、最大のピンチとさえ言える「ツボカビ病」が日本のカエルに迫っています。ツボカビ病とは、カエルなど両生類を襲う伝染病です。
井の頭自然文化園の水生物館では、2007年4月28日(土)から7月1日(日)まで、特設展「カエルのピンチ」を開催し、カエルたちがおかれているきびしい状況を、パネルなどで紹介します。
東京近郊で見られるトウキョウダルマガエル、ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル、カジカガエルなどカエル9種のほか、イモリやオタマジャクシなどを水槽で展示しています。会場では、録音されたさまざまなカエルの鳴き声を流しますが、ときにはナマの鳴き声を聞くことができるかもしれません。また、カエルの写真で有名な前田憲男さんによる作品も展示します。
カエルをピンチから救うには、みなさんの協力も必要です。カエルの置かれた状況をぜひ考えてみてください。
〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 荒井寛〕
◎特設展スペシャルガイドツアー「カエルのはなし」
上記特設展「カエルのピンチ」にあわせて、職員によるスペシャルガイドツアー「カエルのはなし」を開催します。生きたカエルを観察しながら、そのユニークな生態や、カエルに迫るピンチについてお話しします。ぜひ、ご参加ください。
日時
2007年4月28日(土)、5月5日(土・祝)、5月19日(土)、6月2日(土)、6月16日(土)午後2時30分から(4月28日[土]のみ午後1時30分から)約30分
場所
井の頭自然文化園分園 水生物館
(2007年4月27日)
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