井の頭自然文化園では、野鳥図鑑画家・谷口高司さんの作品展を開催します。
谷口さんの描かれた作品を通して、日本各地で希少となってしまった野鳥について知っていただくとともに、「巣箱」をキーワードに、「繁殖のための手助けをしている」さまざまな事例や工夫についても知ることのできる展示をおこないます。
繁殖の手助けのため実際に使われている、FRP製の巣穴やデコイ(模型)なども展示し、絵画だけでない複合的な展示をおこなうことで、広く「鳥を守る」ことについて理解を深めていただきたいと考えています。
日時 2017年10月17日(火)〜12月3日(日) 9時30分~16時30分(彫刻館の閉館時間まで)
場所 動物園(本園)彫刻館B館
出展 谷口 高司 氏(野鳥図鑑画家) →
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◎作品コンセプト(作者から)
野鳥図鑑では、誰でもわかりやすく、見比べやすいように、同じ向きのポーズで何羽もの絵を描きます。これは私の仕事です。でも、時に、鳥の生き生きとしたポーズを無性に描きたい衝動にかられ、そういう絵は描いていても楽しく、充実感があります。
数ある作品の中から、私の好きな絵と、テーマに沿った新作も多数出展予定です。お楽しみください。
【プロフィール】
1947年 東京・杉並区善福寺生
早大卒 元日本野鳥の会評議員
世界でも希少な、図鑑を一冊まるごと描ききるイラストレーターとして国内外で活躍。米国スミソニアン自然史博物館から指名発注を受けた最初の日本人であり、日本で一番数多く野鳥を描いている画家として知られる。
銀座・上野・荻窪・吉祥寺・芦屋・軽井沢・根室など、年複数回日本各地で個展を開催。図鑑画をテーマにした講演会や「“タマゴ式”鳥絵塾」、自然観察会の講師として各地イベントで招聘される。
美しい野鳥イラストを描き見ていただくことで、幅広く野鳥と環境保護の啓蒙活動に努めている。
主な作品
日本野鳥の会編「山野の鳥」「水辺の鳥」を昭和58年から増補改訂しながら継続して出版中
「台灣野鳥圖艦」「原色野外図鑑 韓国の鳥」「アジア水鳥図鑑」など著書44冊 |  |
(2017年09月14日)