井の頭自然文化園の水生物館では、2009年2月21日(土)から4月5日(日)まで、特設展示「買った生き物を逃がさないで 飼った生き物も逃がさないで」を開催します。
川や池では、以前は見られなかった生き物が増えています。その中には、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)やカミツキガメ(写真上)のような、捨てられたペットと考えられる生き物もたくさんいます。初めは小さくても、成長するととても大きくなるものや、長生きをするもの、獰猛になるものなど、ペットの中には飼う前に注意しておかないと、途中で飼い続けるのが大変になってしまう生き物もいます。
特設展示では、捨てられたペットなど、人によって持ち込まれた生き物(外来生物)が、もともとすんでいた生き物にどんな影響を与えるかをパネルで解説します。さらに、ペットを逃がすことにならないよう、生き物をペットショップで買ったり、川や池で捕まえて飼ったりする前に注意すること、飼っているときに注意すること、飼い続けることができなくなったらどうすればいいかを紹介します。
展示場では、許可なく飼うことが禁止されているカミツキガメ(写真上)やウシガエル(写真下)、飼う前に注意が必要なミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)やアメリカザリガニ、放流によって地域特有の遺伝子がなくなりつつあるメダカ、これから関東でも新たに見つかるかもしれない外来生物ヨコシマドンコなどの生き物を展示します。
〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 小木曽正造〕
(2009年02月20日)
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