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猛獣脱出対策訓練をおこないました
 └─大島  2011/12/02

 2011年11月24日、大島公園動物園では災害などの緊急事態で動物が脱出した場合に備え、脱出動物の捕獲訓練をおこないました。
 「猛獣」といえば真っ先にトラやライオンなどの肉食獣を思い浮かべますが、大島公園ではこれらの動物は飼育していません。

 それでは、体高2メートル以上、体重およそ500キログラムはあるラクダがパニック状態になってこちらに突っ込んできたらどうでしょう? これも非常に危険です。
 今回は、災害などで倒壊した屋外放飼場の外柵から大型獣のラクダが脱走したというシナリオで捕獲訓練にあたりました。
 訓練中、職員はヘルメット、皮手袋、六尺棒などを装備し、無線機により通信連絡をとりながら捕獲網を使って園内通路を一つ一つ遮断し、徐々にラクダを捕獲しやすい場所に追い込みました。最後は獣医師が脱出動物に麻酔銃を発射して(訓練なので実際には発射していませんが)、脱走した動物を動物舎に収容するという流れを確認しました。

 猛獣の脱出は人命に関わるため未然に防ぐことが一番重要です。しかし、すべての想定を越えて動物が脱出した際の対策も訓練しておくことが重要です。今回の訓練を通じて、常日頃から万が一の場合に備えておくことの大事さを改めて痛感しました。

写真:訓練中のようす

〔大島公園動物園 大賀幹夫〕

(2011年12月02日)



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