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シフゾウの破角──多摩 4/29
 シフゾウの角はオスにだけあり、毎年生え変わります。1月から4月にかけては、あたらしい角がぐんぐん伸びていきます。これが「発角」(はっかく)です。
 このときの角は「袋角」(ふくろづの)といって、まだやわらかく、保護のため、毛の生えた皮膚におおわれています。

 角の成長が止まると全体が硬く固まり、骨質の角が完成します。その後、角をあたりにこすりつける行動が始まり、表面の皮膚が剥がれ落ちて中から完成した角があらわれます。これを「破角」(はかく)といいます。

 年末ごろ、角は根元からポロリと自然に落ちてしまいます(「落角」[らっかく])。
 シフゾウのオス「マック」は、現在、破角の真最中。角突きをさかんに始めています。さて、今年の角はどんな完成ぐあいでしょうか? ぜひ多摩動物公園でごらんください!
〔多摩動物公園飼育課 松井由希子〕

(2005年4月29日)



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