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Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.34 - Nov 16, 2001
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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。
──動物園には“家畜”もいるんですよ。
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N E W S
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■上野動物園■========================================================
▽ミニブタの子どもが生まれたよ!
10月26日、西園の子ども動物園でゲッチンゲンミニブタの子ども(オス)
が1頭生まれました。名前は「八海」(ハッカイ)です。父親は「膳」(ゼ
ン)、母親は「黄桜」(キザクラ)(いずれも昨年3月24日生まれ)。両親
は昨年11月、埼玉子ども動物自然公園から来園しました。
子ども動物園には、いわゆる“家畜”がたくさんいますが、ブタが上野動
物園にやってきたのは35年ぶりのことでした。
親子の名前を見て、由来がわかったアナタは呑んべえ(というほどでもな
いでしょうか……)。東京動物園協会発行の「どうぶつと動物園」2001年2
月号のニュースにも、「多産のブタだけにお酒の銘柄を、たくさん覚えなく
てはならなくなりそうです」(永野知)とあります。
ところが、意外なことに、今回黄桜は子どもを1頭しか産みませんでした。
生まれたばかりの八海はたったの 400グラム。いまでは、5倍ほどに育って
います。
ミニブタというのは、研究用に小型化されたブタのこと。ブタは生理や形
態の面で人体と似ている点が多く、医学上の研究に利用されています。大き
さは、ふつうのブタの3分の1から4分の1で、成豚の体重は40~70キログ
ラム。この点も人間に似ていますね。子どもをたくさん産み、飼いやすいと
いうこともメリットです。
ミニブタもさまざまな品種が開発されていて、ゲッチンゲンミニブタとい
うのは、ドイツのゲッチンゲン大学で確立された品種だそうです。
・「ミニブタのホームページ」
http://www.page.sannet.ne.jp/ohmini/indexJ.htm
開発の歴史など
・「サイボクぶた博物館」
http://www.saiboku.co.jp/museum/
ミニブタはペットとしても注目を浴びており、サイト内の
http://www.saiboku.co.jp/museum/college/minibuta/m-kaikata.html
には「ミニブタの飼い方」が解説されています。
展示場所は、ヤギなどが放してあるエリアの一画、事務所のちかくです。
色白の黄桜がで~んとかまえるそばで、ミニサイズのミニブタ八海が、チョ
コマカと走りまわったり、なぜかふと立ち止まったり(黄桜に寄り添って寝
ているときも)。
お父さんの膳は、母子とは反対側のサークルにいます。全身黒色の膳は、
君、イノシシでしょ?というほどの風格。
元気よく走り回る八海に会いに、どうぞ子ども動物園へ!
▽ジェントルキツネザルの展示場所は室内になりました
前回お送りしたメールマガジン No.33で、「(アイアイの)展示場所は、
西園のツチブタのとなりです。屋外放飼場にハイイロジェントルキツネザル、
反対側の室内でアイアイを展示します」お伝えしました
http://www.tokyo-zoo.net/cgi/view.cgi?record=express_back_33.html
が、ハイイロジェントルキツネザルの展示場所が屋外放飼場から、室内展示
場にかわりました。これまで、ツチブタがつかっていた部屋です。
これにともなって、ツチブタはそのとなりのオオアリクイがいたところへ、
そしてオオアリクイはさらにそのとなりへ引っ越しました。玉突き状態です
ね。ですから、現在の室内側の展示順序は、下記のようになります。
┳━━━━━━┳━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━┓
室内┃オオアリクイ┃ツチブタ┃ハイイロジェントルキツネザル┃アイアイ┃
┻━━━━━━┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━┛
11月22日午前10時から開催する記念式典は、予定どおり、屋外放飼場側で
おこないます。
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N E W S C L I P S
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●体長9センチの巨大ゴキブリ
約3億年前に生息していた巨大なゴキブリ──体長約9センチ──の化石が、
米オハイオ州北部の古生代石炭紀の地層から発見されました。完全なかたちの
ゴキブリの化石としては世代最大。恐竜が登場するよりもはるか昔から地上に
いたこのゴキブリの体の構造は、現存のゴキブリによく似ているそうです。
・英語ですが、発見された上記化石の写真はこちら(クリックで拡大)
http://www.osu.edu/researchnews/archive/bigroach.htm
・ゴキブリについてくわしく知りたい人は、社団法人農林水産技術情報協会
サイト内の「ゴキブリ列伝」へ……!
http://www.afftis.or.jp/konchu/gokiburi/gokiburi.htm
●外国産のカブトムシ、クワガタムシの目撃例増える
かつて外国産のカブトムシやクワガタムシなどの甲虫は、農作物に害を与え
る可能性があるとして輸入が禁止されていました。しかし、1999年末に一部の
甲虫の輸入が認められるようになってから、外国産甲虫の目撃・捕獲例が急増
しています。世界最大といわれるヘラクレスオオカブトムシが東京都で見つか
ったり、死んだアトラスオオカブトムシが沖縄県で採集されたりしているとの
こと。植物防疫所の調査では、1999年以降の輸入個体数は約87万匹。
・植物防疫所「クワガタムシ・カブトムシの輸入について」
http://www.jppn.ne.jp/pq/beetle/
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【募集】
動物園・水族館関連の“おすすめサイト”を募集します。自薦・他薦を問い
ません。また、サイト内の一コーナーとなっていてもかまいません。本誌上で
ご紹介します。webmaster@tokyo-zoo.net までご連絡ください。お待ちしてお
ります!
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つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
http://www.tokyo-zoo.net/search/ から検索してください。
▼ZooExpressではみなさんからのお便りを募集しています。匿名やペンネーム
希望の方はその旨をお伝えください。webmaster@tokyo-zoo.net まで。ご意
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▼編集後記
ミニブタ母子を柵の前でしゃがんで見ていたら、子どもたちがうしろから
やってきて、「あ、カワイー」「ブタだー」「カワイー」と叫びつつ、どん
どん私の背中に乗ってきて、中をのぞきこもうとするのでした……。
オマケ関連サイト:
「膳」 http://www.suntory.co.jp/whisky/zen/
「黄桜」 http://www.kizakura.co.jp/ (あの唄も聞ける)
「八海山」http://www.hakkaisan.co.jp/
(大平)
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メールマガジン ZooExpress No.34 - 2001年11月16日
財団法人 東京動物園協会
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電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
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(c)2001 Tokyo Zoological Park Society
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