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続・新たな視点で見てみると(4)
 クロマグロの産卵(続報)
 └─葛西  2008/08/08

 「続・新たな視点で見てみると」の第1回でお伝えしたクロマグロの産卵ですが、その後も引き続き産卵が観察され、2008年7月中は毎日見られました。8月に入って産卵しない日もありましたが、もうしばらくは、クロマグロの産卵行動が見られそうです。

 産卵の際、卵をもったメスのうしろに何匹かのオスがついて泳ぎます。オスたちはメスのすぐうしろのよいポジションを確保しようと、かけひきをしながら素早く泳いだりします。そして、先頭を泳ぐメスが卵を放出すると、それにあわせるように、後続のオスたちが白くにごった精子をかけるのです。

 何匹ものオスがいっせいに精子を放出すると、中を泳ぐマグロたちが見えなくなるほど水槽内が白くにごってしまうこともあります。現在、産卵は、マグロたちの食事の時間(通常、午後2時30分ですが、都合により時間が変更になることもあります)の前後におこなわれることが多いようです。

 水槽でクロマグロの産卵が見られるのは世界でも葛西臨海水族園だけです!この機会にぜひ、迫力ある産卵シーンを実際にごらんになってください。

【動画:クロマグロの産卵行動】

 ・Windows Media形式
 ・QuickTime形式

※「続・新たな視点で見てみると」第1回──クロマグロの産卵行動

(2008年08月08日)



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