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プールに入って至福のひととき、スイギュウ
 └─多摩  2008/07/11

 2008年5月1日にオープンした多摩動物公園の「アジアの沼地」。その一画に、新しい水牛舎が完成しました。完成までのあいだ、仮住まいのシフゾウ舎で窮屈な思いをさせていたため、新しい運動場に出せば、すぐプールに入り、大好きな水浴びをするはず──と思っていました。

 ところが、初めて運動場に出した日はもちろん、1週間たっても入らず、1か月たってもまだ……。長い間水に入れなかったため、水に入ることを忘れてしまったのでしょうか。それともプールの構造に何か問題があるのでしょうか。

 水位を下げたり、餌で釣ってみたり、試行錯誤を続けましたが、水に“どっぷり”つかることはありませんでした。

 しかし東京の気温が初めて30℃を超えた2008年7月4日の昼ごろ、オスのアカギが「キモティー」(気持ちいい)とつぶやいているかのような至福の表情でプールに入っているところを初めて目撃しました。

 暑くなったせいでプール開きになったようです。その日以来、ほぼ毎日のように入るようになりました。メスのハルナは臆病なので、まだプールに入らないのですが、気持ちよさそうなオスのすがたを目にして、まもなく入るようになると思います。「アジアの沼地」にお越しの際は、ぜひごらんください。

〔多摩動物公園南園飼育展示係 八坂圭悟〕

・動画「スイギュウ──アジアの沼地」(2008年05月撮影)

(2008年07月11日)



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