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グローワーム、展示再開
 └─多摩  2008/06/20

 多摩動物公園の昆虫園本館にあるグローワームの展示は、2008年4月3日から中止していましたが、準備が整ったため、2008年6月19日(木)から展示を再開しました。

 グローワームは、多摩動物公園昆虫園の注目すべき昆虫の一つ。一般的に、ホタルなども含め、光る昆虫を「グローワーム」といいますが、多摩動物公園で展示しているグローワームは、オーストラリアやニュージーランドの洞窟内の天井で光っている「ヒカリキノコバエ」という昆虫です。

 幼虫は洞窟の天井から、粘液のついた糸をたくさん垂らし、みずから発光して、小さな虫を誘因します。集まってきた虫が、ヒカリキノコバエ幼虫の餌になるのです。展示場はかなり暗くしてありますが、闇の中で光るグローワームの光は幻想的です。

写真は、少し明るい場所で撮影したグローワーム幼虫。たくさんぶらさがっているのが幼虫の出した粘液の糸。幼虫は、水平方向にのびる、やや太い粘液につつまれている。青白い輝きが幼虫の放つ光です。

(2008年06月20日)



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