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子守りをするふしぎな魚──葛西 12/12
 みなさん、コモリウオ(子守魚)って聞いたことありますか? メスが産んだ卵を、オスが自分の頭にあるフックに引っかけて、守り育てるというふしぎな魚です(写真上)。

 葛西臨海水族園では、「オーストラリア北部」水槽で「ナーサリーフィッシュ」という名前で展示しています。とてもにごった水に住んでいるので、水槽の照明はかなり暗くしてあります。そのためか、お客さんは隣にある明るい「グレートバリアリーフ」水槽に目をうばわれ、この魚の注目度は低いようです。

 しかし、ナーサリーフィッシュを展示している水族館は、おそらく世界でもここだけです! 来園されたら、このうす暗い水槽もよーく観察してみてください。



 今年の10月、オーストラリアの北部、ノーザンテリトリーを流れる川にスタッフ3名がおもむき、この子守をする魚、ナーサリーフィッシュの採集をおこないました(写真中上)。

 ナーサリーフィッシュを採集した川には、成長すると7~8mにもなるイリエワニ(写真中下)がたくさん生息していて、このワニにおびえながらの採集になりました。

 それでも、川からあがってくる網にさまざまな魚がかかっているのを見るとワクワクしましたし、現地でジャビルーと呼ばれているコウノトリのなかま「セイタカコウ」(写真下)など、いろいろな鳥にも出会いました。



 12月20日(土) 12月27日(土)には、現地で見たことや感じたことなどを、採集に参加した田辺職員が写真などを使ってみなさんにお話しします。参加は無料です。興味のある方はぜひご参加ください。



スタッフトーク
「子守をするふしぎな魚──そのふるさとをたずねて」

日時:12月20日(土)

   12月27日(土)午後3時から約30分間(12月も通常どおり、第4土曜日に開催します!)

場所:葛西臨海水族園2階レクチャールーム

〔葛西臨海水族園調査係 三森亮介〕


・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のナーサリーフィッシュはここ



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