西園のコビトカバ「エボニー」が出産! でも、まだデリケートな時期。寒さキビシイ折り、上野動物園では、飼育舎内の室温をしっかりコントロールしながら、母子のようすを見守っています。コビトカバの赤ちゃんは、寒さに弱いのです。
誕生日は2006年1月28日。生まれたメスの赤ちゃんには「コウメ」という名前がつきました。父親は、1991年12月2日に名古屋市の東山動物園から来園した「ショウヘイ」(15歳)。母親「エボニー」(16歳)は、1993年3月8日にアメリカのセントルイス動物園から来園しました。
これまでエボニーは5回出産。3頭を育てました。父親は相性のよいショウヘイ。1999年と2000年の赤ちゃんは授乳の失敗などが原因で死亡してしまいましたが、2001年4月24日、サクラ(メス)の出産以降、アヤメ(2002年6月20日生まれ)、モミジ(2003年11月20日生まれ)と毎年メスが誕生。今回の出産は、2年と2か月ぶりのうれしいニュースです。
コビトカバは西アフリカの森林や湿地でくらす動物。近縁のカバよりも古い特徴を残していて、生きた化石ともよばれます。現在、狩猟や森林伐採のせいで数がへっていますが、くわしい生態はよくわかっていません。ジャイアントパンダ、オカピとならんで、「三大珍獣」と並び称されることも。
エボニーとショウヘイを同居させたのは、2005年7月19日。さっそく交尾を確認しました。そして、1月28日の朝、赤ちゃんを確認し、午前中に授乳も見られました。2月6日時点の体長は約40センチ、体重は約13キログラム。
公開日は未定ですが、決まりしだいお知らせします!
・東京ズーネット
「どうぶつ図鑑」のコビトカバはここ(動画と音声もあります)。
(2006年2月17日)