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ケヤキにのぼったカナダヤマアラシ──上野 3/25
 先週号でお伝えしたカナダヤマアラシの新展示、正式にオープンしました! 前回の写真は、まだ準備中のもの。その後、ケヤキのまわりに足がかりとなる枝を配置しました。

 2005年3月23日には1頭、24日に残りの2頭を移動(親2頭とメスの子ども1頭)。24日、ケヤキの根元に円形にひろがる放飼場に放すと、しばらくようすをうかがっているようでしたが、おもむろにのぼり始めました。
 この日のぼりはじめたのは、子どもです。途中の「Y」の字になったところで、いったん休憩していましたが、さらに枝の先の方へ、頑丈そうな爪のある四肢で枝をはさんで、ゆっくりと(ヨロヨロと?)移動します。写真下は、高いところで枝の切り口をかじっているカナダヤマアラシの子。

 その後、本日(3月25日)も1頭が、上記「Y」の字のところで、日がな一日、落ち着いております。昨日は冷たい雨が降りましたが、やはり同じところにいました。担当者によると、雨はぜんぜん気にしないそうです。

 カナダヤマアラシは基本的に夜行性ですが、ユーラシアにすむヤマアラシほど、行動が夜だけに限定されているわけではないようです。前足の指は4本、後ろ足は5本。がっちりしたしっぽも使って木にのぼります。
 樹上のすがた、体毛にまじって生えているトゲ、がっちりした爪、そしてカナダヤマアラシの独特のにおいを観察してみてください(花粉症で鼻がやられていなければ……)。ちなみに旧カナダヤマアラシ展示場の今後の利用法は未定です。

(2005年3月25日)



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