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さようなら、そしてこんにちは! ハクチョウ類のトレード
 └─井の頭 2013/02/01

 2013年2月1日にプロ野球の各チームがキャンプインし、直前のストーブリーグではパリーグで大型トレードが成立してスポーツ界を騒がせました。これに呼応したわけではありませんが、井の頭自然文化園のコクチョウ(カモ科ハクチョウ属)ペア(2002年来園)と都立大島公園動物園のオオハクチョウ(同じくハクチョウ属)ペアとの交換トレードが成立しました。

 井の頭自然文化園では、日本産動物を中心に展示しています。とくに水生物園では、以前より日本産動物への切り替えを進めていて、唯一外国産の鳥であるコクチョウの移籍先を探していました。また昨年、当園のオオハクチョウのオス1羽が死亡したため、繁殖可能なオオハクチョウを探していました。

 コクチョウは、オーストラリア南部が原産で、日本にも古くから輸入されていた記録があります。人に慣れやすいため人気がありますが、公園などでは半野生化して増え問題になっているところもあるそうです。

 一方、オオハクチョウはコクチョウよりも気性が荒く、コクチョウとは同居できないことから今回、二種を交換することになりました。

 2013年1月30日朝、コクチョウは航空便で大島に旅立ち、昼前には現地の展示舎に収容され、元気な姿を見せています。今まで当園のコクチョウを贔屓にしてくださった方々には感謝申し上げるとともに、機会がありましたら大島を訪問し、井の頭育ちのコクチョウの姿をごらんいただけたらと思います。オオハクチョウは2月5日に大島から井の頭自然文化園にやってくる予定です。

写真:大島公園動物園に到着したコクチョウ

〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 池田正人〕

(2013年02月01日)



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