上野動物園では絶滅が危惧されるアイアイの繁殖をめざして取り組んできましたが、2023年1月3日（火）に生まれた子ども（性別不明）が成育していますので、お知らせします。

　母親は「ティーア」（2012年5月11日 当園生まれ）、父親は「ヒッチコック」（2005年2月22日 デューク・レムールセンター［アメリカ］生まれ、2011年12月19日 サンディエゴ動物園［アメリカ］から来園）です。

　アイアイの生息地であるマダガスカルでは、環境破壊などでアイアイをはじめとする野生動物の多くが絶滅の危険にさらされており、国際的に連携して保全活動が進められています。当園では、1999年からマダガスカル国立チンバザザ動物園との共同研究に取り組み、2008年からは現地で保全活動をしているマダガスカル野生動植物グループ（MFG)に参画し、連携を強めています。

　当園でのアイアイの繁殖成功は、このような国際的な連携による成果のひとつであり、今回の子どもの誕生を含め、これまでの飼育下繁殖実績は計19回です。なお、母親のティーアは、今回が2度目の出産となります。

　現在、母親や子どもの健康管理のため、展示は中止しています。公開時期は決まりしだい上野動物園公式サイトでお知らせします。


生まれたアイアイの子ども
（撮影日：2023年1月14日）
日本国内の飼育状況（2023年１月17日現在）
　10頭（オス5、メス4、不明1） ※今回生まれた子どもを含みます。
　※日本でアイアイを飼育する施設は当園のみです。

（2023年01月17日）