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ライチョウ1羽を那須どうぶつ王国へ移動します
 └─ 2020/02/26

 上野動物園では、絶滅危惧種であり、国の特別天然記念物である日本産ライチョウを守るため、環境省の取り組むライチョウ生息域外保全事業に参加し、国内の動物園や研究機関などと協力して飼育と繁殖に取り組んでいます。

 この事業では、2015年からの2年間に乗鞍岳(岐阜県・長野県)で野生のライチョウから卵を採取し、動物園で保全を進めていくために必要な繁殖の第1代目となる個体の確保に努めました。まず、これらの個体どうしでの繁殖に取り組み、次に飼育下で生まれた個体どうしでの数世代にもわたる繁殖に成功しています。

 この事業に参加する動物園・博物館6施設で、数の限られた飼育下の個体が多様な遺伝子の組み合わせを持つように繁殖させるペアを決定し、個体の移動を実施しています。

 今回、上野動物園から移動するオスは、那須どうぶつ王国で飼育中のメスと繁殖をめざします。


移動するライチョウ
(撮影日:2020年2月23日)

移動するライチョウ オス 1羽(2016年6月生まれ)

移動予定日 2020年3月3日(火)

移動先   那須どうぶつ王国(栃木県那須郡那須町)

(2020年02月26日)


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