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国際生物多様性の日のイベントを開催しました
 └─2019/06/21

 5月22日は「国際生物多様性の日」です。1992年5月22日にケニアで「生物多様性条約」が採択されたことにちなみ、国際連合が定めました。この日に合わせて、上野動物園では2019年5月19日(日)、失われつつある生物多様性について広く知っていただくためのイベントを開催しました。

 「日本の鳥 I」では、東京動物園ボランティアーズのドーセントグループ(*)がニホンライチョウの特別ガイドをおこないました。生物多様性が失われている理由の一つが地球温暖化です。ニホンライチョウの食べる高山植物も地球温暖化の影響で減少しており、ニホンライチョウの個体数にも影響を与えています。特別ガイドでは、ニホンライチョウの生態から、今なぜ数が減っているのか、その減少理由まで、わかりやすく解説しました。

 お話を聞いていただいた参加者には、「My行動宣言」をしていただきました。My行動宣言とは、「国連生物多様性の10年日本委員会」が提唱している、生物多様性を守るためのアクションの一つです。多くの方が解説パネルを見ながら、「これならできるかも」「昨日『季節のもの』食べたよ」と楽しそうに会話をしながら宣言してくださいました。


 宣言は、あらかじめ掲示された5つのアクションの下にシールを貼っておこないます。なんと180人を超える方々が宣言してくれた行動もあります。

私たちにできること:
1.ふれよう(いろんな人と、いろんな季節に、生きものがいるところに行こう)181人
2.たべよう(季節のもの、近くでとれたものをたべよう)143人
3.えらぼう(生きものにやさしい商品をしらべよう、えらぼう)118人
4.まもろう(生きものをまもる活動をしらべて、参加しよう)121人
5.つたえよう(生きものに出会って感じたことを家族や友達に伝えよう)143人
        
 みなさんもぜひ、楽しみながら生物多様性を守るために行動してみてください。「国際生物多様性の10年日本委員会」の公式サイトでも宣言できます。

*ドーセントとは、博物館や美術館などで解説をおこなう人のことです。東京動物園ボランティアーズのドーセントグループは、来園者に向けて動物の説明をする「スポットガイド」などの教育普及活動をおこなっています。

〔上野動物園教育普及係 鈴木佐知子〕

(2019年06月21日)


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