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ライチョウ1羽がいしかわ動物園へ移動しました
 └─ 2018/12/15

 上野動物園では、絶滅危惧種であり、国の特別天然記念物である日本産ライチョウを守るため、環境省の取り組むライチョウ生息域外保全事業に参加し、国内の動物園や研究機関等と協力して飼育と繁殖に取り組んでいます。

 この事業では、2015年からの2年間に乗鞍岳(岐阜県・長野県)で野生のライチョウから卵を採取し、動物園で保全を進めていくために必要な創始個体(※1)の確保に努めました。まず、これらの創始個体どうしでの繁殖に取組み、次に飼育下で生まれた個体同士での累代繁殖(※2)に成功しています。

 この事業に参加する動物園・博物館も計5施設に増え、いしかわ動物園は、2017年から日本産ライチョウの飼育を始めました。翌年には富山市ファミリーパークから卵を移動し3羽の孵化に成功しましたが、成育した個体はすべてオスだったため、当園生まれのメスを移動させ、来年の繁殖に取り組むこととしました。

※1:繁殖の第1代目となる個体
※2:何世代にもわたって繁殖すること

移動したライチョウ メス(2017生まれ・1歳)

移動日 2018年12月14日(金)

移動先 いしかわ動物園(石川県能美市)


(2018年12月15日)




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