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大人のための動物園・水族園講座「鳥のはね大研究」を開催しました
 └─ 2017/12/23

 都立動物園・水族園では、参加者を16歳以上に限定した「大人のための動物園・水族園講座」を毎年開催しています(詳細はこちら)。

 今年、上野動物園では11月28~30日の日程で、「半日で学ぶ楽しみ方」を2日、「鳥のはね大研究」を1日、実施しました。30日におこなった1日コースの「鳥のはね大研究」のようすをご紹介しましょう。

 はじめに、上野動物園の園内にいる鳥たちを見て回りました。その際に、鳥のからだをパーツごとに分け、その色に注目して観察しました。例えばミノバトの場合、頭は青灰色、尾は白、体は青緑色にオレンジ色が混じる、と多様な色のはねを持つ意外に派手な鳥です。

 同様にいくつかの鳥を見ていくと、鳥のはねにはさまざまな色のバリエーションがあることに気づきます。参加者の皆さんは貸し出された双眼鏡を片手に、鳥たちを興味津々のようすで観察していました。

双眼鏡で鳥を観察する参加者
ミノバトは東園・バードハウス2階でご覧いただけます

 園内で鳥をじっくり観察したのち、動物園事務所の会議室に移動しました。観察してきた鳥のはねを実際に触り、顕微鏡で詳しく観察しました。日陰では地味な色のオシドリの飾り羽が、光を当てる角度によって鮮やかな色に変化するようすを確かめたり、寒い地域に生息しているライチョウのはねを触ってその温かさを感じたり。

 これらの体験を通じて、鳥のはねには「飛ぶ」「保温する」「自己アピールする」などさまざまな働きがあることや、それに応じた多様な特徴があることを学んでいただきました。

顕微鏡ではねを観察
はねにさわってじっくり観察

 最後の話し合いでは、今回の講座で「鳥を見る目がガラッと変わった」、「新しい発見が多く学びになった」などの意見が多く挙げられました。

 上野動物園では、動物をただ見て楽しむだけではなく、このように普段とは一味違う“大人”な見方をぜひ多くの方に見つけていただければと願っています。

〔上野動物園教育普及係〕
※この記事は教育普及係指導の下、社会体験実習の一環で教育普及業務を体験した実習生が書きました。


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