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みさき公園で飼育されていたスマトラトラ「ラン」が死亡しました
 └─2017/12/11

 1997年8月20日に上野動物園で誕生したスマトラトラのメス「ラン」(20歳)が2017年12月9日、みさき公園(大阪府泉南郡)で死亡しました。


写真提供:みさき公園(2016年3月28日撮影)

 ランは今年の10月から食べるえさの量が減り、12月に入ってほとんど食べなくなりました。みさき公園では飼育担当者や獣医師が懸命な治療を続けてきましたが、腫瘍による多臓器不全のため、12月9日に死亡しました。

 ランは、ブリーディングローンによって、1999年に上野動物園からよこはま動物園へ移動。その後、2012年2月にみさき公園へ移動しました(ブリーディングローンは動物を所有する施設を変更することなく、繁殖を目的として移動するための貸借のことです)。2015年1月には日本国内で飼育されているスマトラトラの最高齢となりました。

 スマトラトラは乱獲や生息地の破壊などによって生息数が減少し、絶滅が危惧されています。上野動物園を含む都立動物園・水族園はスマトラトラを「ズーストック種」として選び、その繁殖に取り組んでいます。

 なお現在、上野動物園のスマトラトラは「ケアヒ」(オス、9歳)、「インダ」(メス、11歳)、「マニス」(メス、10歳)の3頭です。

(2017年12月12日)


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